朝日を浴びる桜の木から花びらが散って、光を集めてきらめき舞っていく光景があまりにも綺麗だ。刹那の輝きに地面に落ちている数えきれない同じ桜色の花弁に合流するまで目で追いかけさせられる。
もし桜が今の桜色ではなかったら、日本の風物詩は全く違ったものになっていたと妄想した。
ピンクのグラデーションのない真っ白な色だったなら、水面を埋め尽くすように散った桜は花の絨毯と呼ばれる美しさにはならず、地面に落ちた数枚は鳥の排泄物と見間違えてもおかしくはないだろう。
水色だったなら、お花見を酒盛りやピクニックを兼ねてするには食欲減退しやすく、もっと短時間桜を見て帰る会になっていたのではないか。
黒色だったなら、春の花が咲き光が満ち溢れた様子を表す春爛漫の明るい表現からは程遠く、冬の延長として、暗く朽ちていく様子が春の情緒だったのでは?
桜の花がだんだん中心が赤くなるのはなぜかというQ&Aを見つけた。
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=4381&key=&target=
解釈が合っているかわからないが、桜が含むアントシアニンが色素となっており、光合成によりその量が増すと赤色へ変化するようだ。
『「不必要になった器官を保持することに使うエネルギーを節約するために捨てる」利点があると言えるでしょう(断捨離です)。』桜も断捨離するんだ。
古くなると花びらの中心が赤くなっていくことに何シーズンもお花見をしてきて気が付いていなかったので質問自体にすごく驚いた。
散りはじめを教えてくれるサインが出てるんだね。明日のぞき込んでみよう。
https://weathernews.jp/s/topics/202203/230145/#:~:text=
『中心部が緑色なら「まだ」、赤くなってきたら「そろそろ散りそうだ」と見分けることができます。』