仕事②軽視される雰囲気は作らない

そういえば前の一件のやりとりは全て電話だったな。

35歳年上の先輩の存在感が思っていた以上に大きかったのだろうか。異動されてから2ヶ月が経って感じた変化がある。

 

予定を入れる際に以前は積極的にこちらまで足を運んでくれていたが今は電話で済ますようになった方がいる。さらにしばらくするとこちらから連絡しない限り事前に通知をくれないようになった。連絡するとあぁあの件ね、ともうとっくに決定事項となっていたようである口振りで。忙しいのかもしれないけど。

一方で、一から十まで説明し明らかにこちらをフォローしてくれようとする立ち回りになった方もいる。こういう方には同じことを何度も説明してもらわなくて良いように積極的に記憶しているアピールをするようにしている。

 

そもそも今までは先輩が受けていたから、実際のところ本当に変わっているのか、もともとこうだったがわたしからは別角度だったので違って見えるだけなのかは不明だが、前者だとしたらこれからの秘書室の運営に致命的だ。手落ちがあってはいけない。

先輩は社内の方を知り尽くしていて笑顔で声をかけてくれて適度に秘密を守ってくれて、緩衝材の役割を担う、秘書に最も求められるスキルを持つ方だった。

憧れると同時に自分には出来ないことに不安を抱いたこともある。ただそれに必要なだけの年齢を重ねてきているとわかったのだから、もう焦らない。私が今できることは 身だしなみ、姿勢、態度、口調を整える事。社長と常に連携を取れている事を示す事。少しだけゆるっと見せて、気軽に話を聞かせてもらえる若さを活かす事。ただし、軽視されるような雰囲気を自分から作らない事。