稲妻散歩道

7:04に起きて、洗濯物を回し、ごみをまとめ、皿を洗い、顔を洗い、保湿をしたところで、とつぜん散歩に行くアイデアが浮かんできた。魔女の宅急便サウンドトラックをBGMに家事したおかげ?

歯を磨き、服を着て、ごみを出しつつ携帯と眼鏡だけ持って歩き始める。


夕方帰路のついでや夕食後に散歩をすることはよくあるけど、朝の散歩もすっごく気持ちいい。まずは太陽に顔を向けて光を目に取り入れ脳を起こす。風は適度な冷たさ。花粉が運ばれているのを少し感じる。

あのチュンチュン鳴く鳥はスズメに違いない。キュイキュイって鳴くもう一種類の鳥がいるみたいだけど、Siriに聞いてもわかりそうもありませんと言われた。小さい犬とよくすれ違う。ミニチュアダックスフンド率が高かった。ペットと一緒にお散歩できるのちょっと羨ましい。


日焼け止めを塗っていないのと、家からそんなに離れたくはないので、日光を遮ってくれるように住宅が規則正しく並んでいる西側を選んで歩き、折り返しで一本ずつ道をずれていってを繰り返した。地図上で辿ると稲妻のような形になっていると思う。稲妻散歩道と名付けた。

 

帰りに、近すぎて逆に決め手に欠けてずっと行けていなかったカフェへ寄るか迷いしらべると開店前だった。モーニングはやっていなくてブランチからの営業みたい。カフェよりも早く起きれたみたいで優越感。さて、次の選択肢はおにぎり屋さんのおにぎり。おにぎり屋さんはウィンドウ越しにディスプレイに何が並んでいるか覗けて、昆布は前に食べたから変わり種の味が気になる。

ただ、今日は家にあるものを消費する日と決めていたのでぐっと堪えて何も買わずに帰る。家に食べ物があるだけありがたい。この悩んだ時間は何だったんだとつっこみたくなる個人的にはいつもの一人ショートコントだ。カウンターに店員さんがいなくて人目につかないまま帰れる余地がある優しいお店だった。

 

今度は日が昇る前、まだ景色が紫色の時間に起き抜けの散歩もしたいな。